犬と一緒に寝るのは危ない?死亡事故の有無や適切な添い寝のポイント

犬と一緒に寝るのは危ない?死亡事故の有無や適切な添い寝のポイント

愛犬と添い寝をするという幸せなひととき。温かな体温を感じながら眠りにつくことで、飼い主も犬も安心感を得られますよね。

しかし、その幸せな時間の裏には、思わぬリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?近年、ペットとの共同生活がより親密になる中で、添い寝のリスクについても見直す必要が出てきています。

この記事では、犬との添い寝に潜む危険性や実際に起きた事故例、そして安全に添い寝するためのポイントを獣医師の見解を交えながら詳しく解説します。愛犬との睡眠時間をより安全で快適なものにするために、ぜひ最後までお読みください。

添い寝の仕方を一歩間違えると、犬が死亡するおそれがあります。そのため、極力、寝る時は離れていたほうが安全です。その前提で本記事をご覧ください。

目次

犬と一緒に寝るのは危ない?

犬と一緒に寝る
犬と一緒に寝る

結論から言うと、犬と一緒に寝ることには確かにリスクが存在します。しかし「絶対に危険だから一緒に寝てはいけない」というわけではありません。リスクを理解し、適切な対策を講じることで、安全に添い寝を楽しむことも可能です。

実際、犬との添い寝には以下のようなメリットもあります:

  • 犬にとっては飼い主の存在を近くに感じることで、精神的に落ち着いた状態で睡眠がとれる。
  • 飼い主と犬がお互いの信頼関係を高められる。
  • 体温を感じながら眠れるため、お互いにリラックス効果がある。

犬と一緒に寝るのは危ない理由 

しかし、これらのメリットを享受しながらも、潜在的なリスクを理解しておくことが重要です。では、具体的にどのような危険性があるのでしょうか?

理由1:小型犬は潰すおそれがある

小型犬や子犬と添い寝する際に最も懸念されるのが、飼い主の寝返りによる窒息事故です。飼い主が眠っている間に無意識に体を動かすことで、小さな愛犬を押しつぶしてしまうリスクがあります。

特に、チワワやトイプードルなどの体重の軽い犬種では、この危険性が高まります。実際に、SNSや飼い主コミュニティでは、「寝ている間に愛犬を押しつぶしそうになった」というヒヤリハット体験が少なからず報告されています。

「夜中に目が覚めたら、私の腕の下で愛犬のチワワが苦しそうにしていました。もし気づかなかったら…と思うとゾッとします」という体験談も珍しくありません。この問題は特に深い眠りに入る人や、寝相の悪い人に多く見られます。自分の睡眠パターンを把握し、リスク評価をすることが大切です。

理由2:ダニによるアレルギーの危険がある

犬との添い寝により、犬の皮膚や毛に付着したダニやノミが人間に移る可能性があります。これらの外部寄生虫は単なる不快感だけでなく、アレルギー反応や皮膚炎を引き起こす原因になることもあるので注意が必要です。特に気をつけるべきなのは、以下のような状況です:

  • 犬が定期的な外部寄生虫予防を受けていない
  • 犬が頻繁に野外で遊ぶ機会がある
  • 家族にアレルギー体質の人がいる

花粉症などのアレルギー体質を持つ人は、犬の毛や皮脂に付着した花粉なども寝具に移り、症状が悪化することがあります。

理由3:感染症のリスクがある

人獣共通感染症(ズーノーシス)とは、動物から人間に感染する病気の総称です。犬との密接な接触により、一部の感染症が伝播するリスクが増加します。特に、注意すべき感染症には以下のようなものがあります:

  • カプノサイトファーガ感染症:犬の口内に存在する細菌による感染症で、重症化すると敗血症を引き起こす可能性があります。特に免疫力の低下した人や高齢者、子どもには危険です。
  • エキノコックス症:犬の腸内に寄生する寄生虫による感染症で、人間が感染すると肝臓に障害が現れます。
  • 各種皮膚感染症:犬の皮膚に存在する細菌や真菌による感染症があります。

2025年現在の研究では、犬との添い寝が直接的に重大な感染症リスクをもたらすことは稀であるとされていますが、飼い主の健康状態や免疫力によっては注意が必要です。特に、開放性の傷がある場合や免疫力が低下している場合は、犬との密接な接触を避けるべきでしょう。

犬と一緒に寝て死亡した事故はあるのか?

悲しいことに、犬との添い寝が原因で死亡事故が発生したケースは実際に報告されています。ただし、これらの事例は非常に稀であり、適切な注意と対策を講じていれば防げるものがほとんどです。

窒息事故の例

Yahoo知恵袋では、生後間もないチワワと一緒に寝ていた飼い主が寝返りをうった際、愛犬を下敷きにして窒息死させてしまった例が報告されています。特に、体の小さな犬種や子犬の場合、このようなリスクが高まります。

感染症による死亡例

海外では、犬が飼い主の傷口をなめたことがきっかけで感染症を発症し、最終的に死亡したケースも報告されています。ある事例では、手のひらの擦り傷を犬になめられた44歳の男性が感染症により死亡するという痛ましい出来事がありました。

これらの事例は決して日常的に起こるものではありませんが、リスクが「ゼロ」ではないことを認識しておくことが重要です。特に子どもや高齢者、免疫力の低下した人がいる家庭では、より慎重な対応が求められます。

死亡事故やヒヤリハット事例を分析すると、いくつかの共通点が見えてきます:

  1. 犬の体格(特に小型犬での事故が多い)
  2. 飼い主の睡眠の深さや寝相
  3. 健康状態(傷口の有無や免疫力の状態)
  4. 予防対策の有無(寝床の環境や衛生管理)

これらの要素を考慮した上で、添い寝の可否を判断することが重要です。次に、安全に添い寝するためのポイントを見ていきましょう。

犬と一緒に添い寝するときのポイント

原則として、小型犬は添い寝を控えたほうが無難です。ただ、中型や大型犬ならば、寝返り窒息させるといったリスクは少なくなります。実際、どうしても一緒に添い寝したいときは、どうすればよいのでしょうか?

ポイント1:衛生管理を徹底する

犬との添い寝で最も重要なのは、衛生管理です。以下の対策を取ることで、感染症やアレルギーのリスクを大幅に減らすことができます:

  • 定期的なノミ・ダニ予防:月1回の予防薬の投与を欠かさず行いましょう。
  • こまめなブラッシングとシャンプー:犬の被毛を清潔に保ち、アレルゲンを減らします。
  • 寝具の定期的な洗濯:週に1〜2回は寝具を洗濯し、犬の毛や皮脂を除去しましょう。
  • 予防接種の徹底:狂犬病をはじめとする予防接種を適切に行うことで、感染症リスクを減らせます1

ある獣医師は「犬との添い寝は楽しいものですが、散歩から帰ってきたら必ず足を拭くことと、月1回のノミダニ予防は絶対に欠かさないでください。これだけでもリスクは大幅に減ります」とアドバイスしています。

特に夏場は犬の体臭が強くなり、細菌も繁殖しやすいため、より丁寧なケアが必要です。季節に応じたケアの調整も重要なポイントです。

ポイント2:落下防止対策をする

犬が睡眠中にベッドから落下する事故を防ぐための対策も重要です:

  • 低いベッドや布団の使用:高さのあるベッドよりも、床に近い寝床を選ぶことで、万が一の落下時のリスクを減らせます。
  • ベッドガードの設置:特に小型犬の場合、ベッドの周囲にガードを設置することで落下を防止できます。
  • 犬用のベッドステップ:犬が自力で安全に上り下りできるステップを設置する方法もあります。

実際に、チワワを飼っている飼い主の工夫事例では「ベッドの高さを極力低くし、万が一の落下に備えて周囲にクッションを配置している」という声も聞かれます。こうした小さな工夫が、大きな事故を防ぐことにつながります。

ポイント3:主従関係とケージトレーニングを確立する

しつけの観点からも、添い寝を始める前に重要なポイントがあります:

  • 主従関係の確立:添い寝を始める前に、基本的な主従関係が形成されていることが重要です1。これが不十分だと、犬のしつけ全般に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • ケージでも寝られる訓練:犬は飼い主との添い寝だけでなく、自分専用の場所(ケージなど)でも安心して眠れるよう訓練しておくことが重要です。
  • 寝床に上がるタイミングのルール化:「飼い主の許可があってから寝床に上がる」などのルールを設けることで、主従関係を維持しながら添い寝を楽しめます。

添い寝のリスクは、犬種や年齢によっても大きく異なります。以下に、犬種別・年齢別のリスク評価と注意点をまとめました:

まとめ:万が一のことを考慮しよう

犬との添い寝は、多くの飼い主さんにとって幸せなひとときです。しかし、その幸せを長く続けるためにも、潜在的なリスクを理解し、適切な対策を取ることが重要です。

この記事でご紹介したポイントをまとめると:

  1. 添い寝には潜在的なリスク(窒息、感染症、落下事故など)が存在する
  2. 実際に死亡事故も報告されているが、適切な対策で多くは防げる
  3. 衛生管理の徹底(ノミ・ダニ予防、寝具の洗濯など)が最も重要
  4. 犬の体格や年齢、飼い主の寝相などを考慮したリスク評価を行う
  5. 主従関係とケージトレーニングの確立が長期的な関係構築に重要

最終的に、添い寝をするかどうかは飼い主さん自身の判断によりますが、その判断は「リスクを理解した上での判断」であることが大切です。愛犬との素敵な関係を長く続けるためにも、安全面には十分配慮しましょう。

また、何か気になる症状や行動が見られた場合は、速やかに獣医師に相談することをお勧めします。プロの意見を取り入れながら、愛犬との理想的な睡眠環境を構築していきましょう。

愛犬との添い寝は、リスクを理解し対策を講じることで、より安全で幸せな時間になります。この記事が、そんな時間を作るお手伝いになれば幸いです。

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