ミニチュアシュナウザーを5万円で迎えられる?相場よりも安くするポイント

ミニチュアシュナウザーを5万円で迎えられる?相場よりも安くするポイント

ミニチュアシュナウザーは賢く従順で、ふさふさの眉毛とひげが特徴的な愛らしい小型犬です。近年は、家庭犬として人気が高まっていますが、迎え入れにかかる費用が高額なことをご存知でしょうか?

この記事では、一般的な取引価格や、相場より安く入手する方法、さらに飼育に必要な費用について詳しく解説します。「なるべく安くミニチュアシュナウザーを迎えたい」という方は、本記事でポイントをしっかり押さえておきましょう。

目次

ミニチュアシュナウザーの取引価格は平均で約25万円

ペットショップやブリーダーでのミニチュアシュナウザーの子犬の販売価格は、平均すると25万円前後とされています。実際、ブリーダー直販サイト「ブリーダーナビ」に掲載されているミニチュアシュナウザーの平均価格は248,537円と報告されています。

もちろん、個体によって値段には幅があり、一般的な相場はおよそ15万〜30万円程度です。例えば血統や毛色・性別によって価格が変動し、極端に言えば人気カラーで良血統の子犬は30万円以上になる一方、売れ残って生後半年以上経った子犬はセール価格になることもあります。

ミニチュアシュナウザーを5万円で迎える方法はある?

残念ながら、通常のペットショップやブリーダー経由でミニチュアシュナウザーの子犬を5万円という安値で手に入れるのは極めて難しいのが現実です

前述のように市場相場は20〜30万円ですから、5万円は平均の1/4以下という破格になります。実際、ある大手直販サイトの直近3ヶ月データでも最低価格は12万円であり、5万円以下で販売されているケースは確認できません。

ごくまれにネット上で極端に安い子犬が見つかることもありますが、そうした激安の背景には理由があると考えましょう。一般的に、子犬の値段が異常に安く設定されている場合、以下のような理由が指摘されています。

  • 売れどきを過ぎた(成長しすぎて月齢が高くなった)
  • 見た目に難がある(毛色がスタンダードから外れている、毛並みが悪い、顔立ちが好みでない等)
  • 小型犬種としては大きめ(将来的に標準より大きく育つ要素がある)
  • 性格面の問題(極端に活発すぎる、またはおとなしすぎるなど)
  • 血統書が付けられない個人繁殖(近親交配の可能性がある)
  • 健康上の不安(先天的な骨格異常・関節疾患、噛み合わせの不正、心雑音がある 等)
  • 何らかの事情で仕入れ値がゼロに近い(倒産した業者から引き取った等)

このように、価格が安すぎる子犬には何かしらのリスク要因が潜んでいる可能性があります。特に健康面の問題を抱えているケースでは、後々の治療費が高額になるおそれもあります。もし、5万円程度で販売されているミニチュアシュナウザーがいたとしても、安さだけで飛びつかず健康状態や育成環境を慎重に確認することが大切です。

ミニチュアシュナウザーを相場よりも安くするポイント

それではここから、ミニチュアシュナウザーを相場よりも安く迎えるための3つのポイントを説明します。購入ルートや選び方を工夫することで、初期費用の大幅節約が期待できます。

ポイント1:保護犬の里親になれば購入費用を大幅に節約できる

前述の通り、保護犬や里親募集からミニチュアシュナウザーを迎える方法は、初期費用を格段に抑えられる有力な選択肢です

公的な保健所・動物愛護センターから引き取る場合は基本的に犬そのものの代金は発生せず、登録料や予防接種代など数千円〜1万円程度の実費負担で済むケースが一般的です。民間の保護団体から迎える場合も譲渡費用は主に医療費実費で、無料〜1万円程度が多いとの報告もあります。

仮に、避妊去勢手術代などが含まれていても総額で2〜5万円ほどが相場であり、ペットショップで数十万円支払うことに比べれば圧倒的に経済的です。

ただし、里親になるには一定の条件や審査があります。家族全員の同意や適切な飼育環境の用意、場合によっては定期的な近況報告などを求められることもあります。

また、希望する毛色や年齢の子犬がタイミングよく保護犬として見つかるとは限らない点も留意しましょう。さらに保護犬の場合、過去の経緯から健康状態や性格に不明な部分もあります。そのため、初めて犬を飼う方にはハードルが高い場合もありますが、信頼できる団体のサポートを受けながら迎え入れれば、多くの場合問題なく新しい家族として迎えられます。何より救われる命を増やすことにもつながる尊い選択肢です。費用を抑えたい方だけでなく、「里親になって犬を迎えたい」という方は各地の動物愛護センターや保護団体の情報をぜひ調べてみてください。

ポイント2:信頼できるブリーダーから直接譲り受けて中間コストを省く

ペットショップでは店舗維持費や仲介マージンが上乗せされるため、ブリーダーから直接子犬を譲り受けることで価格を抑えられる場合があります

実際、ブリーダー経由の子犬の価格は15〜25万円前後と、ペットショップよりやや低めに設定されることが多いとされています。ブリーダーと購入者が直接やり取りすることで余分なコストをかけず適正な価格で引き渡してもらえる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

また、ミニチュアシュナウザーを専門に繁殖しているような優良ブリーダーであれば、購入後の飼育相談やしつけ相談に乗ってくれるケースもあり、総合的なコスパが高いと言えます。

ただし、注意したいのは、ブリーダー選びを間違えるとリスクがあることです。残念ながら一部には悪質な業者も存在するため、見学時には犬舎の清潔さや親犬・子犬の健康状態、育成環境などを自分の目でしっかり確認しましょう。健康管理が行き届いていないブリーダーから迎えると、後で高額な治療費がかかったり遺伝的疾患に悩まされる可能性もあります。価格だけで飛びつかず、「この人から買って大丈夫か」を見極めることが大切です。

ポイント3:成犬や売れ残りの子犬を選んで初期費用を抑える

「どうしても子犬でなくては嫌だ」というこだわりがなければ、成犬や成長した子犬を迎えることで費用を安く抑えられる可能性があります

ペットショップでは、生後数ヶ月までが「売れどき」であり、ある程度成長してしまった子犬には値引きが行われる傾向があります。例えば生後6〜7ヶ月を過ぎてしまった子犬や、繁殖引退後の親犬などは、新たな飼い主に無償〜数万円程度で譲渡されるケースも珍しくありません。

実際、ミニチュアシュナウザーに限らず繁殖を引退した犬の価格は子犬時の1/2〜1/3程度になるとも言われています。場合によって避妊去勢手術代などの必要経費のみ負担すれば良いという好条件もあります。

こうした成犬・大きくなった子犬を迎える方法としては、先述のブリーダーからの譲渡や、繁殖リタイア犬専門の里親募集を探す方法があります。

繁殖引退犬は性格が落ち着いていてしつけが入っている利点もありますが、一方で長年繁殖に使われていた背景から健康面のケアが必要な場合もあります。そのため信頼できる団体やブリーダー経由で、健康チェックや必要な医療措置(避妊去勢・ワクチン等)が施された子を選ぶことが望ましいでしょう。

ミニチュアシュナウザーを育てるのに必要な固定費用

ミニチュアシュナウザーを迎えた後は、毎月の飼育費用が継続的にかかります。初期費用をいくら抑えられたとしても、飼い始めてからの維持費は想像以上に高くつくものです。具体的にどのようなお金が必要なのか、主な項目と目安額を確認しておきましょう。

ミニチュアシュナウザーの飼育費用まとめ 月額・年額の目安

※ ここでは一般的な目安費用を示しています。実際はフードや医療、ライフスタイルによって上下します。

項目 目安費用 解説 参考
食費 月3,000〜5,000円 良質なドッグフードやおやつ代。小型犬なので量は多くないが、無添加やプレミアムフードを選ぶとさらに高額に。 pi-xy.co.jp
日用品費 月1,000円前後 トイレシーツ、うんち袋、シャンプー等の消耗品。まとめ買いやセール活用で節約も可能。 pi-xy.co.jp
トリミング代 1回5,000〜7,000円
(年3〜5万円)
被毛が伸び続ける犬種のため1〜2ヶ月ごとにカットが必要。ブラッシングやシャンプーも含め維持費がかかる。
医療費 年間約5万円 狂犬病予防接種(3,000〜5,000円)、混合ワクチン(5,000〜10,000円)、フィラリア・ノミダニ予防など。診療データでも小型犬平均は年5万円前後。大病やケガでさらに増加も。 life.saisoncard.co.jp
光熱費 月数千円増 エアコン代など環境維持費。夏冬は昼夜問わず冷暖房を使う場合もあり、ペット不在家庭より電気代は増える傾向。 pi-xy.co.jp
ペット保険 月1,000〜3,000円 任意加入。高額治療に備えられる。小型犬ならこの価格帯が目安。持病が出やすい犬種のため加入検討も安心材料に。 pi-xy.co.jp

なお、初期費用としてケージやベッド、食器、リード、おもちゃなどの用品代も必要です。これらはまとめて揃えると少なくとも5万円前後はかかります。加えて、迎え入れ直後には、畜犬登録料(約3,000円)やワクチン接種代(1万円以上)も発生します。これら初期投資も忘れずに計算に入れておきましょう。

お金がかかると覚悟しよう

ミニチュアシュナウザーを迎えたいと思ったら、「お金が思った以上にかかる」ことを覚悟することが大切です。子犬そのものの購入費用は平均25万円前後と高額で、仮に相場より安く手に入れられたとしても、毎月の飼育コストが積み重なれば生涯で数百万円規模の支出になります。

費用を抑える方法として、里親制度の活用や優良ブリーダーからの直接購入、成犬の引き取りなどを紹介しましたが、どの方法を選ぶにせよ金銭的・時間的コストがかかることに変わりはありません。ミニチュアシュナウザーは非常に魅力的な伴侶犬ですが、その命を預かる以上、経済的にも責任を持てるかどうか冷静に判断しましょう。

最後に、「安く手に入れる」ことばかり考えず、健やかに育てるための投資は惜しまない心構えが大切です。犬との生活はお金には代えられない喜びを与えてくれる反面、想定外の出費もつきものです。

ぜひ本記事で示したデータやポイントを参考に、長期的な視野で計画を立ててください。金銭面の不安をクリアにし、十分な準備をして迎え入れれば、きっとミニチュアシュナウザーとの豊かな生活が待っていることでしょう。

愛犬のために必要なお金をしっかり確保し、「お金がかかるのは当たり前」と覚悟した上で新しい家族を迎えてあげてください。そうすることで、飼い主にとっても犬にとっても幸せな毎日を送ることができるはずです。

ミニチュアシュナウザーを5万円で迎えられる?相場よりも安くするポイント

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